Q 金融機関から融資を受ける際、心がけることは?
A 日頃から、会社情報を積極的に伝え、金融機関と信頼関係を築きましょう。その上で、融資を受ける際は、次の4項目を自ら考え、書面でまとめ、自分の言葉で伝えましょう。
銀行の仕事は、「お金を貸すこと」ではなく、「貸したお金を利息とともに返してもらうこと」です。したがって、銀行が貸したお金を返してもらえると判断すれば融資が受けられます。
返済が行われるのは、将来のことです。将来本当に資金が返ってくるのかの判断は、過去の実績、現状の会社の状況、社長の信用をもとに検討されます。
まずは、金融機関に自社のことをよく知ってもらい、日頃のお付き合いの中で、信頼関係を構築しておきましょう。
普段から金融機関に情報提供しておく内容としては次のような項目があります。
次に、大切なことは、社長が、自社の資金繰りを理解しているかということです。
企業が借り入れを行うのは、資金が不足するからです。その資金が不足する理由によって、返済の原資や、返済の仕方も変わってきます。
社長自らが、資金の必要となった理由を理解していれば、返済の原資、返済の方法を説明することも可能です。自らの言葉で、上記4点を説明することにより、金融機関からの信頼は高まります。
金融機関は、得意先担当者や融資担当者が、社長との会話や、企業訪問を通じて集めた情報(非財務情報)と、企業の過去の成績表である決算書(財務情報)をもとに、貸したお金を返してもらえるか判断します。
融資の判断を最終的に決定する支店長や本部の機関は、書面で判断を行わなくてはならないため、上記4点に関係する資料に基づく説明を心がけましょう。
事業経営で資金が必要となる原因には、様々なものがありますが、主なものは次の3つです。
(1)運転資金(2)設備資金
(3)赤字補てん資金
借入金の返済原資には、次のようなものがあります。資金使途により返済原資は変わります。③④の資金は、将来の資金の為、経営計画書などにより実現可能性を説明する必要がります。